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  <title>仇野の露　鳥辺野の煙</title>
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  <description>晴乃皐の心赴くままに綴る言葉達</description>
  <lastBuildDate>Tue, 08 Jan 2008 17:22:57 GMT</lastBuildDate>
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    <title>粉雪-第7話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>どうしてだろう、涙が勝手に溢れてくる―――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>賑やかな雑踏の中で、今まで感じた事の無い程の寂しさに翻弄されながら、俺は溢れてくる涙を止める事ができなかった。</p>
<p>――どうしよう、俺&hellip;</p>
<p>涙を拭う事もせずに立ち尽くす俺を、行き交う人はまるで不審者でも見るように遠巻きにしていく。</p>
<p>――俺、寂しいんだ&hellip;</p>
<p>自分の気持ちに気付いたところで、行成に対してどうする事もできない。</p>
<p>寂しい事に気付きはしても、その寂しさが一体どこから出てきたものなのか、俺にははっきりとは分からない。</p>
<p>ただ心の中に満たされていく孤独感だけが今の俺を支配していた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>｢陸？｣</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まさしく俺をこんな状態にした張本人の声が後ろから聞こえて、俺は飛び上がらんばかりに驚いた。</p>
<p>涙でぐしゃぐしゃの顔で振り返ると、そこに知らない女の子と一緒の行成の姿が見えた。</p>
<p>行成は普段の無愛想からは想像も付かない位驚いた顔をして、俺の方へ向かって来る。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>俺は、思わず行成に背を向けて走り出していた。</p>]]>
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    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Tue, 08 Jan 2008 17:22:57 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>粉雪-第6話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>俺は一人、その場に残されたまま、呆然と手元の紙カップを見詰めていた。</p>
<p>――何ショック受けてんだ？俺&hellip;</p>
<p>何がショックだったのか、俺には分からなかった。<br />
だけど、何かが俺にショックを与えているのは確かで、ショックを受けている自分自身にも更にショックを受けていた。</p>
<p>俺は午後の講義に出る気を無くして、ふらふらと大学を後にした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>街は間近に迫ったクリスマス一色に彩られ、きらびやかなイルミネーションが無数に瞬いている。<br />
通りを歩く人々もどこか浮き足立って、俺は何処か知らない国に迷い込んだような浮遊感に襲われていた。<br />
赤や緑のリボンで飾り付けられたショーウインドウの前を、覚束ない足取りで歩く。</p>
<p>ふと空を見上げると、厚く垂れ込めた雲間から、白い粉がチラチラ舞落ち始めていた。</p>
<p>「雪だ」</p>
<p>俺は粉雪舞う空を見上げながら、世界中で自分がまるで一人ぼっちになってしまったような錯覚に襲われていた。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Fri, 21 Dec 2007 14:22:27 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>粉雪-第5話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>その日午前中の講義を終えて、次の講義までどうやって時間を潰そうか学食で考えていた俺のところに、行成がやってきた。<br />
俺の向かいの椅子に当たり前のように座る。</p>
<p>紙カップのコーヒーをすすりながら、俺の目をじっと見詰めて静かに言った。</p>
<p>「バイト先で知り合った女と付き合う事にした」</p>
<p>俺にしてみたらまさに晴天の霹靂だ。<br />
まさか行成に彼女が出来るなんて&hellip;。</p>
<p>いや、行成はモテるから、相手がいても全然おかしくないんだけど、先週あんな会話をしていた矢先に行成が彼女を作るとは、全くもって想像もしていなかった。<br />
それともあの会話を上手いこと前振りに使ったつもりなんだろうか？</p>
<p>「へ&hellip;へぇー、そうなんだ」</p>
<p>何とも間抜けな受け答えしか出来ない俺を、行成はそのままじっと見詰める。</p>
<p>「陸にはちゃんと言っとこうと思って」<br />
「ああ、うん、そっか、ありがと」<br />
「じゃあ、俺、次講義あるから」</p>
<p>ちょっと困ったような笑みを浮かべ、行成は軽く手を振ると学食を出ていった。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Tue, 18 Dec 2007 09:47:23 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>粉雪-第4話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>19年間行成は常に俺の側にいた。家も隣で、家族ぐるみで付き合ってきた。</p>
<p>――でも彼女ができたからってそれが変わるのか？</p>
<p>確かに今までみたいにいつでもツルんでいられる訳じゃなくなるけど、でも、俺と行成の関係が変わる訳じゃ無いのにな。</p>
<p>――やっぱり変なヤツだな。</p>
<p>そんな事考えていた俺は、ふと、思った。</p>
<p>――もしかして、俺に彼女ができたら行成は寂しいのか？</p>
<p>「そんな訳ないか」</p>
<p>最後は口に出して、俺は起き上がった。<br />
行成に聞かれたら、きっと「自意識過剰」って笑われるに決まってる。<br />
我ながら恥ずかしい事を考え付くもんだ、と苦笑した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>行成から「彼女ができた」と報告されたのは、それから一週間後の事だった。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Sun, 16 Dec 2007 10:29:24 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>粉雪-第3話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>家に帰ってからも、何でだかさっきの行成の言葉が気になって仕方無い。<br />
ベッドに仰向けに寝転んで、じっと天井を見ながら、そればかり考えてしまっていた。</p>
<p>中学生の頃まで、行成はあんなにぶっきらぼうなヤツじゃ無かった。<br />
どちらかと言えば大勢で騒いでる事の方が多い位の明るい性格だった。</p>
<p>実はあの頃は俺の方が背が高かったんだ。<br />
とはいえ、２～３センチだけど。</p>
<p>行成の背が急激に伸び始めたのは中学卒業間際の頃から。<br />
高校１年の終わりには、俺を追い越して見下ろすようになっていた。<br />
それと同時に少しずつ行成の口数は減って、３年になる頃には今の行成キャラが完成されていたんだ。</p>
<p>「一緒にいられなくなっても&hellip;か」</p>
<p>今までそんな事考えてもみなかった。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Sat, 15 Dec 2007 04:37:06 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>粉雪-第2話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>「ユキは恋愛に興味無いんだとばっかり思ってたよ」<br />
「何で」<br />
「だってモテない訳じゃ無いのに付き合おうとしないじゃん」<br />
「何も知らない女となんか付き合えねぇよ」<br />
「付き合いながら知るって選択肢は無いわけ？」<br />
「無い」<br />
「あそ」</p>
<p>何でこんな無愛想なヤツがモテるんだか。<br />
女の子達の心理は全くもって理解できない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「陸は俺に彼女が出来て、一緒にいられなくなっても平気なのか？」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>密かに毒付いていた俺に、行成は突拍子もない質問を投げ掛けてきた。</p>
<p>「は？何言ってんの？一緒にって、子供じゃあるまいし&hellip;」<br />
「まあ、そうだな」</p>
<p>いつも通りのぶっきらぼうな答えは、その質問の意図をますます判りにくくさせた。<br />
小さい頃はこんなに判りにくいヤツじゃ無かったんだけどな。</p>
<p>行成は、隣り合った家の門の前で別れるまで黙ったままだった。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
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    <pubDate>Fri, 14 Dec 2007 06:54:52 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>｢粉雪｣連載開始しました</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>BL短編｢粉雪｣の連載を開始しました。<br />
とても短いです。10話位で終わるかと思います。<br />
幼馴染大学生の恋模様。<br />
<br />
イスカにちょっと行き詰まり気味なもので&hellip;<br />
<br />
なかなか更新の無い中、いらしていただき、拍手もいただけて、本当に嬉しい反面申し訳なく思っております。<br />
行き詰まり気味とはいえ、イスカは最後完結するまで書き続けていきたいと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです。<br />
<br />
この更新を機に、テンプレートを変更してみました。<br />
なかなか素敵なテンプレートです。<br />
<br />
それでは今後ともどうぞよろしくお願いいたします。</p>]]>
    </description>
    <category>駄文-皐の独り言-</category>
    <link>http://peacemain.blog.shinobi.jp/%E9%A7%84%E6%96%87-%E7%9A%90%E3%81%AE%E7%8B%AC%E3%82%8A%E8%A8%80-/%EF%BD%A2%E7%B2%89%E9%9B%AA%EF%BD%A3%E9%80%A3%E8%BC%89%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F</link>
    <pubDate>Thu, 13 Dec 2007 03:30:03 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>粉雪-第1話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>大学生になって初めての冬が来る――</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>高校生だった頃、思い描いていた大学生活&hellip;。<br />
可愛い彼女と手を繋いで買い物したり、遊びに行ったり&hellip;大学にさえ入れば、きっと毎日は薔薇色なんだろうと勝手に思っていた。</p>
<p>現実は、そう甘くないね。</p>
<p>日毎寒くなるのを感じながら、俺の心にもすきま風が吹き込んでくるんだ。</p>
<p>隣を見れば俺より10センチばかり高い長身、お互い生まれた時からかれこれ19年の付き合いになる芦谷行成が、寒そうに背中を屈めて歩いている。</p>
<p>横顔を見上げ、ため息をつく俺に、行成が怪訝な眼差しを向けた。</p>
<p>「何だよ」<br />
「&hellip;もうすぐクリスマスも来るってのに野郎とツルんでばっかってのもどうかと思ってさ」<br />
「ふん、そりゃお互い様だ」</p>
<p>行成のボサボサの前髪は、奴の目をほとんど覆い隠していて、ぶっきらぼうな物言いからは表情を伺い知る事ができない。</p>
<p>「お互い様って、お前彼女欲しかったの？」</p>
<p>俺がこんな言い方をするには理由があった。<br />
行成はいつもボサボサの頭に着古したトレーナーとジーンズっていでたちで、常に何やら難しそうな本を難しい顔して読んでばかりいるので、およそ恋愛に興味があるようには見えなかったからだ。<br />
それでも185センチの長身が手伝ってか、全くモテないって事は無いらしい。<br />
大学に入ってから、何度か女の子に告られているのも知ってる。<br />
なのに一度もオッケーしないのは、やっぱり恋愛に興味が無いからだと、俺は勝手に思っていた。</p>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣-連載中-</category>
    <link>http://peacemain.blog.shinobi.jp/%EF%BD%A2%E7%B2%89%E9%9B%AA%EF%BD%A3-%E9%80%A3%E8%BC%89%E4%B8%AD-/%E7%B2%89%E9%9B%AA-%E7%AC%AC1%E8%A9%B1-</link>
    <pubDate>Thu, 13 Dec 2007 03:04:10 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>｢粉雪｣目次</title>
    <description>
    <![CDATA[「粉雪」目次<br />
各話の後に記述してあるリンクより飛ぶ事ができます。<br />
同窓リンク、別窓リンクございますので、お好みの方法でどうぞ。<br />
<br />
第1話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/24/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/24/">別窓</a><br />
<br />
第2話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/26/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/26/">別窓</a><br />
<br />
第3話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/27/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/27/">別窓</a><br />
<br />
第4話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/28/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/28/">別窓</a><br />
<br />
第5話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/29/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/29/">別窓</a><br />
<br />
第6話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/30/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/30/">別窓</a><br />
<br />
第7話　<a href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/31/">同窓</a>　<a target="_blank" href="http://peacemain.blog.shinobi.jp/Entry/31/">別窓</a>]]>
    </description>
    <category>｢粉雪｣目次</category>
    <link>http://peacemain.blog.shinobi.jp/%EF%BD%A2%E7%B2%89%E9%9B%AA%EF%BD%A3%E7%9B%AE%E6%AC%A1/%EF%BD%A2%E7%B2%89%E9%9B%AA%EF%BD%A3%E7%9B%AE%E6%AC%A1</link>
    <pubDate>Thu, 13 Dec 2007 02:59:37 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>鶍の嘴-第18話-</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>「灯、ちょっといいか、明日なんだけど」</p>
<p>　背後からふいに聞こえた声に、灯はハッとして窓にかけた手を離した。</p>
<p>「灯？」</p>
<p>「カーテンを&hellip;」</p>
<p>閉めようとして、と言いかけた灯は半ば予想していた窓の外の光景にたじろぎ、息を呑んだ。</p>
<p>　そこには誰の姿も無かった。</p>
<p>　激しい動悸を抑える事が出来ず、灯は窓枠に手を突いて俯いた。</p>
<p>「どうした？具合でも悪いのか？」</p>
<p>貫が心配そうに覗き込んで来る。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>　その晩灯は微熱を出して寝込んでしまった。貫はここへ来てからの灯の様子が以前とは全く異なっていた事を感じてはいたが、あえて深くは詮索せずにいた。</p>
<p>　灯がこちらへ来てからというもの、毎日のように灯の母である貫の姉から電話があった。灯は迷惑をかけていないか、あまり長く滞在するのは貫の迷惑になるから早く帰るよう伝えて欲しいという内容で、かかって来る度灯に取り次いで欲しいと言われたが、貫はそうしなかった。</p>
<p>　姉の灯への執着は、結婚前には自分に向けられていたものだった。悪気は無いのは分かっていても、それを疎ましく思ってしまう心が貫を郊外のこの街へ転居させた。</p>
<p>　自分が灯に対して親身になってしまうのは、その姉の執着を現在一身に受けている灯に対する罪滅ぼしの意識が働いているのかもしれないと貫は考えてしまう。</p>
<p>「ごめんな、側にいられなくて」</p>
<p>　赤い顔をして眠る灯の寝顔を見ながら、貫は呟いた。</p>]]>
    </description>
    <category>「鶍の嘴(いすかのはし)」-連載中-</category>
    <link>http://peacemain.blog.shinobi.jp/%E3%80%8C%E9%B6%8D%E3%81%AE%E5%98%B4-%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%97-%E3%80%8D-%E9%80%A3%E8%BC%89%E4%B8%AD-/%E9%B6%8D%E3%81%AE%E5%98%B4-%E7%AC%AC18%E8%A9%B1-</link>
    <pubDate>Wed, 24 Oct 2007 08:20:15 GMT</pubDate>
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