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晴乃皐の心赴くままに綴る言葉達
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blog start 20060817



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その日午前中の講義を終えて、次の講義までどうやって時間を潰そうか学食で考えていた俺のところに、行成がやってきた。
俺の向かいの椅子に当たり前のように座る。

紙カップのコーヒーをすすりながら、俺の目をじっと見詰めて静かに言った。

「バイト先で知り合った女と付き合う事にした」

俺にしてみたらまさに晴天の霹靂だ。
まさか行成に彼女が出来るなんて…。

いや、行成はモテるから、相手がいても全然おかしくないんだけど、先週あんな会話をしていた矢先に行成が彼女を作るとは、全くもって想像もしていなかった。
それともあの会話を上手いこと前振りに使ったつもりなんだろうか?

「へ…へぇー、そうなんだ」

何とも間抜けな受け答えしか出来ない俺を、行成はそのままじっと見詰める。

「陸にはちゃんと言っとこうと思って」
「ああ、うん、そっか、ありがと」
「じゃあ、俺、次講義あるから」

ちょっと困ったような笑みを浮かべ、行成は軽く手を振ると学食を出ていった。

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