晴乃皐の心赴くままに綴る言葉達
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晴乃皐
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女性
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読書
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blog start 20060817
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blog start 20060817
どうしてだろう、涙が勝手に溢れてくる―――
賑やかな雑踏の中で、今まで感じた事の無い程の寂しさに翻弄されながら、俺は溢れてくる涙を止める事ができなかった。
――どうしよう、俺…
涙を拭う事もせずに立ち尽くす俺を、行き交う人はまるで不審者でも見るように遠巻きにしていく。
――俺、寂しいんだ…
自分の気持ちに気付いたところで、行成に対してどうする事もできない。
寂しい事に気付きはしても、その寂しさが一体どこから出てきたものなのか、俺にははっきりとは分からない。
ただ心の中に満たされていく孤独感だけが今の俺を支配していた。
「陸?」
まさしく俺をこんな状態にした張本人の声が後ろから聞こえて、俺は飛び上がらんばかりに驚いた。
涙でぐしゃぐしゃの顔で振り返ると、そこに知らない女の子と一緒の行成の姿が見えた。
行成は普段の無愛想からは想像も付かない位驚いた顔をして、俺の方へ向かって来る。
俺は、思わず行成に背を向けて走り出していた。
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